肝臓にやさしい食事レシピ

NASHの予防・治療

NASHの予防・治療

『NASH』は非アルコール性脂肪肝炎といい、生活習慣病（肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧等）を、併発することが多いです。また、肝臓は『沈黙の臓器』とも言われ、自覚症状がほとんどないため、知らないうちに病気が進行してしまいます。そのため、NASHでは食事、運動、睡眠をしっかり見直し、正しい生活習慣を心掛けることを目標とします。

食事療法としては、過剰なエネルギー摂取を避け、脂質を摂りすぎないようにすることが大切です。『肉に含まれる脂』と『魚に含まれる脂』では体内での働きが大きく異なります

特に、魚に含まれるEPA・DHAといった魚油は、血中の中性脂肪を下げる働きや、血液をサラサラにする働きがあるため、魚は積極的に食べるようにしましょう。また、よく噛むことで満腹を感じやすく、食べすぎを予防できます。食材を選ぶ際には、『野菜』や『きのこ・海藻類』を多く取り入れ、調理方法についても、食感を残すために『少し固め』に火を通すこともおすすめです。

 

今月の食事のポイント

今月の食事は、野菜を170g以上使っています。野菜は1日350g以上食べることが推奨されており1）、この献立では1日で摂取すべき量の、半分近い野菜を摂ることができます。

『中華ちまき』はご飯の量を少なくした分、こんにゃくを多めに加え、カロリーを抑えました。その他にも、椎茸やたけのこなど、『歯ごたえのある食材』を使用し、噛み応えたっぷりで、満腹感が得られ、食感も楽しみながらお召し上がりいただけます。『焼き春巻き』は揚げずに、オーブンで焼くことで、使用する油の量を抑えました。また、大葉を一緒に巻くことにより、口に入れた時にさわやかな香りが広がります。デザートは『九龍球』と言われる香港のスイーツです。九龍球とは、フルーツが中に入った球状のゼリーです。ブルーベリー・キウイ・黄桃と言った色鮮やかなフルーツを入れて、彩りにもこだわりました。見た目もかわいらしく、口どけもよくて美味しいので、ぜひ作ってみてください。

1）厚生労働省「健康日本21」より

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