肝臓にやさしい食事レシピ

NASHの予防と治療

NASHの予防と治療

1月の献立テーマ

NASHの予防と治療~食事のポイント~

メニュー

  • ちらし寿司
  • さわらのトマト塩糀焼き
    <付け合わせ>きのこの白ワイン蒸し
  • 小松菜とささみの梅和え
  • あおさのすまし汁
  • ゆず寒天

栄養素等摂取量

  • エネルギー:491kcal
  • たんぱく質:28.1g
  • 脂質:9.9g
  • 炭水化物:69.2g
  • 食物繊維:7.2g
  • 食塩:2.7g
  • 野菜摂取量:190g (きのこ・海藻類を含める)

食事のポイント

「NASH」は、飲酒を原因としない脂肪肝(非アルコール性脂肪肝)のことで、生活習慣病と併発することが多い病気です。肝臓は「沈黙の臓器」と言われ、自覚症状がないこともあります。また、放置してしまうと「肝硬変」など、重大な疾患につながります。
脂肪肝は、肝臓に脂肪が溜まっている状態のため、食事ではなるべく脂質を控えながら、良質な油を適度に摂るようにしましょう。特に、青魚に豊富に含まれるEPA・DHAは血中の中性脂肪を低下させる効果があります。調理法も「揚げる、炒める」より、「焼く、蒸す」等の脂質摂取を抑える調理法がおすすめです。また、食事のボリュームを減らさず、満足に食事が摂れるよう、よく噛んで食べられる野菜やきのこ・海藻類を積極的に取り入れましょう。

低エネルギーでもおなかいっぱい!!

メタボリックシンドロームなどの生活習慣病の改善のため、食生活を見直すことが大切です。摂取エネルギーが消費エネルギーを上回らないような食事を心がけましょう。エネルギーを減らしても、食事のボリュームが減らないよう、ご飯は量を減らす代わりに、きざんだ糸こんにゃくを混ぜたり、主菜・副菜には食物繊維が豊富なきのこ・海藻類を多く取り入れましょう。野菜は、調理時にあえて食感を残し、噛み応えのある献立にすることで、満腹感が得られやすくなります。
また、野菜やきのこ・海藻類に多く含まれる食物繊維は、体内のコレステロールの吸収を妨げる効果があるため、1日350g(その内120gは緑黄色野菜)を目標とし、野菜を積極的に取り入れましょう。(厚生労働省 健康日本21より)

料理レシピ

ちらし寿司

材料(2人分)

酢飯

  • 精白米100g
  • ┌ 酢 12g(大さじ1弱)
  • ├ 砂糖 8g(大さじ1弱)
  • └ 塩 1.2g(小さじ1/5)

混ぜる具材

  • 糸こんにゃく 50g
  • ┌ 茹でたけのこ 20g
  • ├ 干ししいたけ 2g
  • ├ かんぴょう 4g
  • ├ 薄口醤油 4g(小さじ2/3)
  • └ かつお・昆布だし 40g

酢れんこん

  • ┌ れんこん 40g
  • ├ 唐辛子 0.2g
  • ├ 砂糖 1.6g(小さじ1/2弱)
  • └ 酢 6g(大さじ1強)

錦糸卵

  • ┌ 卵 30g
  • ├ 砂糖 0.6g(小さじ1/5)
  • ├ 食塩 0.2g(少々)
  • └ 油 0.6g(少々)

花形人参

  • 人参 10g

きぬさや

  • きぬさや 6g
  • きざみのり 0.2g
作り方

酢飯

  • ①精白米は1.3倍量の水で浸水し、炊飯する。
  • ②酢、砂糖、塩を火にかけ、すし酢を作り、炊きたてのごはんにかけ、蒸らす。

混ぜる具材

  • ③糸こんにゃくは茹でて、米粒大に刻む。
  • ④茹でたけのこ、水にもどした干ししいたけ・かんぴょうは細切りにする。
  • ⑤③の糸こんにゃくを鍋で乾煎りし、④を加えてだし汁で煮る。薄口醤油を加え、水分がなくなるまで煮る。

酢れんこん

  • ⑥れんこんは2㎜程度のいちょう切りにし、沸騰した湯で茹でる。
  • ⑦酢・砂糖を合わせ、⑥と唐辛子を入れ、しっかりと漬け込む。

錦糸卵

  • ⑧溶き卵を砂糖、塩で調味し、濾す。
  • ⑨卵焼き器に油をひいて薄焼き卵を作り、4㎝程度の細切りにする。

花形人参

  • ⑩人参を花型に抜き、さっと茹でる。

きぬさや

  • ⑪色よく茹で、斜め千切りにする。
  • ⑫酢飯に⑤、⑦を混ぜ込み、錦糸卵、花形人参、きぬさや、刻みのりの順に盛り付ける。

さわらのトマト塩糀焼き

材料(2人分)
  • ┌ さわら 120g(2切れ)
  • └ 酒 4g(小さじ1弱)
  • トマト 60g
  • 塩糀 6g
  • ブラックオリーブ 4g

付け合わせ:きのこの白ワイン蒸し

  • しめじ 30g
  • マッシュルーム 30g
  • エリンギ 30g
  • バター 1.0g
  • 白ワイン 8g(大さじ1/2弱)
  • 食塩 0.6g(少々)
  • こしょう 0.06g(少々)
  • パセリ 0.2g
作り方
  • ①さわらに酒をふり、臭みをとる。
  • ②トマトは湯むき後、2㎝のさいの目切りにし、ブラックオリーブは種を除いて、半月切りにする。
  • ③②と塩糀を合わせる。
  • ④さわらを先にオーブンで220℃10分焼き、中まで火が通ったら、③を上に乗せてさらに5分焼き、盛り付ける。

きのこの白ワイン蒸し

  • ①しめじは石づきを落とし、マッシュルームはスライス、エリンギは3㎝の短冊切りにする。
  • ②きのこを鍋に入れ、バター、白ワイン、塩、黒こしょうを入れ、弱火で蒸す。
  • ③水分が出てきたら軽く混ぜて、盛り付ける。

小松菜とささみの梅和え

材料(2人分)
  • 小松菜 100g
  • ┌ 鶏ささみ 40g
  • └ 酒 2g(小さじ1/2弱)
  • ねり梅 5g
  • みりん 5g(小さじ1弱)
  • かつお節 1g
作り方
  • ①小松菜は色よく茹で、5㎝の長さに切る。
  • ②ささみは筋をとり、酒をふって茹で、細かくほぐす。
  • ③ねり梅、みりんを合わせ、小松菜、ささみとよく和える。
  • ④器に盛り付け、糸かつおをのせる。

あおさのすまし汁

材料(2人分)
  • ソフト豆腐 40g
  • あおさ 2g
  • かつお・昆布だし 300g
  • 薄口醤油 6g(小さじ1)
  • 食塩 0.6g(少々)
  • 三つ葉 2g
作り方
  • ①豆腐は5㎜程度のさいの目切りにする。
  • ②三つ葉はさっと茹で、2㎝に切る。
  • ③だし汁を温め、薄口醤油、塩で調味し、豆腐を加える。
  • ④器にあおさ、三つ葉を盛り付け、熱々の汁を注ぐ。

ゆず寒天

材料(2人分)
  • ┌ ゆず果汁 40g
  • ├ 水 120g
  • ├ 砂糖 10g(小さじ1強)
  • └ 粉寒天 2g
  • ゆず果皮 2g
作り方
  • ①ゆずの皮は千切りにし、濡らした流し型の底に散らす。
  • ②ゆず果汁、水、砂糖、粉寒天を加熱し、少量を流し型へ入れ、ゆずの皮部分のみ冷やし固める。
  • ③残りの液を注ぎ、冷やし固める。
  • ④固まったら、1人2切れになるよう、盛り付ける。