肝臓にやさしい食事レシピ

10月の献立

10月の献立

10月の献立テーマ

NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の食事
エネルギー:500kcal未満、食塩相当量:3.0g未満、鉄:3.0㎎未満(1食あたり)

メニュー

  • かやくごはん
  • 鯖の醤油糀焼き
    付)ラディッシュのすだち和え
  • 青梗菜の梅にんにく和え
  • 秋の味覚たっぷり!食べる味噌汁
  • 果物(梨)

栄養素等摂取量

  • エネルギー:495kcal
  • たんぱく質:20.7g
  • 脂質:15.3g
  • 炭水化物:64.2g
  • 鉄:2.9mg
  • 食物繊維:6.8g
  • 食塩相当量:2.6g
  • 野菜等摂取量:約160g
    (きのこ含む)

今月の献立のポイント

○かやくごはん
米(ごはん)は食事のエネルギーを占める割合が高いため、米の量を減らすことで、エネルギーを抑えることができます。しかし、ただ単に減らすだけでは食事のボリュームが少なくなり、物足らなさを感じます。そこで、米を減らした代わりに、エネルギーの低い『しらたき』を加えました。また、しらたきを加えて炊飯することにより、もちもちとした炊きあがりになり、腹持ちもよくなります。秋が旬の野菜やきのこをたっぷりと加えた、香り高い炊き込みごはんです。

 

○鯖の醤油糀漬け
醤油糀はこうじ菌の作る酵素の働きで、素材の旨味を引き出す万能調味料であると言われています。また、糀には『三大消化酵素』が含まれるので、うま味が増して料理の味が引き立つだけでなく、その食塩相当量は食塩の約1/10ですので、『物足りない』『薄味』にならず、食塩が気になる人には強い味方です。使用する際、ミキサーでペースト状にすると、食材にまんべんなく味が染みわたるので、均等な調味ができるだけでなく、使用する量を減らすことができます。
下ごしらえの場合、醤油糀の量は『材料の10%』を目途にします。ソースや切り身の魚、薄くスライスした肉は『5%』でも十分です。醤油糀のアレンジは自由自在!毎日の食事に取り入れてみませんか?

 

○秋の味覚たっぷり!食べる味噌汁
『みそ』の主原料の大豆は『畑の肉』と言われ、良質なたんぱく質を多く含んでいます。たんぱく質は体の構成成分として、非常に重要な栄養素ですが、たんぱく質はそのままでは吸収されません。アミノ酸に消化されることで、小腸から吸収され、各臓器や組織に利用されるのです。
しかし!『みそ』は違います!!みその発酵過程において、大豆のたんぱく質は酵素や微生物の働きによって、『アミノ酸』に変化します。つまり、『みそ』は発酵・熟成により、少量でも効率良く、たんぱく質を体内に吸収することができるのです。また、大豆に含まれる『イソフラボン』はポリフェノールの一種で、強い抗酸化力があり、生活習慣病の予防や改善に効果的です。つまり、『みそ』にはさまざまな効力があり、健康になるためのとっておきの食品といえるでしょう。まさに、『みそは医者いらず』です。

料理レシピ