肝臓にやさしい食事レシピ

8月の献立

8月の献立

8月の献立テーマ

NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の食事
エネルギー:500kcal未満・食塩相当量:3.0g未満・鉄:3.0㎎未満(1食あたり)

メニュー

  • 海鮮お好み焼き
  • 鶏の南蛮漬け
  • フルーツヨーグルト

栄養素等摂取量

  • エネルギー:484kcal
  • たんぱく質: 30.6g
  • 脂質:12.9g
  • 炭水化物: 57.3g
  • 2.7㎎
  • 食物繊維: 5.8g
  • 食塩相当量 2.9g
  • 野菜等摂取量: 約160g

今月の献立のポイント

NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)の食事

NASHはアルコールの摂取は少ないにもかかわらず、肝硬変へと進行する可能性のある疾患です。肥満・糖尿病・脂質異常症・高血圧等のメタボリックシンドロームを合併することの多いのが特徴です。過栄養、特に、脂質や炭水化物の過剰摂取が原因であり、治療では食生活の修正を行い、肥満を是正します。そのためには、摂取エネルギー(食事)よりも消費エネルギーを多くすることにより、体内において『エネルギー不足状態』を作ります。そして、その不足エネルギーを自身の体脂肪を燃焼して産生することで、体重を減らします。

食事療法では、食事自体のボリュームは減らすことなく、エネルギーを抑え、満足感の得られる食事とします。野菜やきのこ類、海藻類といったエネルギーが低く、食感のある食材をふんだんに使い、噛み応えを持たせ、かつ、食事の嵩(かさ)を増やします。また、脂質は1gで9kcalとエネルギーが高いため、調理での使用は最小限とし、肉や魚を選ぶ際には脂の少ない部位や種類を選ぶよう、心がけましょう。

 

○海鮮お好み焼き

お好み焼きは生地に小麦粉を多く使用するため、エネルギー(カロリー)が高くなります。そこで、生地が緩くなり過ぎない、ギリギリまで小麦粉を減らし、代わりにながいもをすり卸して加えました。また、キャベツとねぎをたっぷりと入れて、嵩を増し、生地にはだしとしょうゆを加えて下味をつけることで、ソース要らずのお好み焼きとしました。野菜を多く使用しているため、野菜の水分が出てしまわないよう、豚肉・えび・いかは先にごま油で焼き付けて、その上に生地を広げ、時間をかけ過ぎずに、中火で生地に火を通し、短時間で仕上げるのがポイントです。生地が軟らかいため、返す際は慎重に!

 

 

○鶏の南蛮漬け

『南蛮漬け』は油で揚げた肉や魚を甘酢に漬けた、さっぱりとした風味が夏にぴったりの料理です。今回、鶏もも肉は開いて厚さを均等にして、片栗粉をまぶし、油で揚げずに、少しの油でカリっと焼きました。熱いうちに甘酢に漬け込み、きゅうりやトマトといった、夏が旬の野菜とともに、味をなじませました。また、ボリュームアップのため、もずくを加え、一味違った南蛮漬けに仕上げました。

 

○フルーツヨーグルト

ヨーグルトはキッチンペーパーやガーゼを敷いたざるにあけ、水分をしっかりと切ります。水切りすることで、通常のヨーグルトよりもまろやかさやコクが増して、濃厚な味わいになり、少量でも満足感が得られます。いちじくや桃といった、甘みの強い果物との組み合わせが抜群です。

料理レシピ