肝臓にやさしい食事レシピ

10月の献立

10月の献立

メニュー

  • 炊き込みご飯
  • れんこんつくね
  • 冬瓜とえびの薄くず煮
  • パプリカの焼き浸し
  • オレンジ

栄養素等摂取量

  • エネルギー:498kcal
  • たんぱく質:27.9g
  • 脂質:8.7g
  • 炭水化物:75.2g
  • 鉄:2.6mg
  • 食物繊維:8.1g
  • 食塩相当量:2.0g
  • 野菜摂取総量:約280g
    (きのこ含む)

今月の献立のポイント

~NASHの食事は野菜・きのこをたっぷり摂ってボリュームはしっかりと、油ものは控えめに~

NASH(非アルコール性脂肪肝)は、お酒をあまり飲んでいない人が、過食、運動不足、肥満、糖尿病、脂質異常症等を背景として発症することが多い疾患です。メタボリックシンドロームに合併し、食事の問題点として、過栄養、特に、脂肪・炭水化物の過剰摂取が挙げられます。治療の基本は『生活習慣の修正』『肥満の是正』であり、食事療法では摂取エネルギーを消費エネルギーよりも少なくし、体脂肪燃焼による体重減少を目指します。エネルギー摂取量を少なくしつつも、食事のボリュームを確保するために、低エネルギー食品である『野菜・海藻・きのこ類』を活用します。また、これらの食品は食物繊維を多く含み、満腹感を得ることにもつながるため、NASHの食事療法の強い味方です。

 

『炊き込みご飯』の精白米の量を減らす代わりに、刻んだしらたきを加えました。こんにゃくは低エネルギ―食品ですが、独特のにおいが気になる方も多いと思います。しらたきは米粒大の大きさに切り、熱湯で湯がいた後、乾煎りすることで、においが少なくなるだけでなく、味も浸み込みやすくなります。秋の味覚のきのこをたっぷりと加えることで、食物繊維をしっかり摂れるだけでなく、風味豊かな炊き込みご飯に仕上げました。

 

『れんこんつくね』には大きめに刻んだれんこんをたっぷり加えました。ひき肉だけでは、小さくなりがちですが、れんこんを加えて嵩増しし、さらに、噛み応えを残すために大きめに刻みました。シャキシャキとしたれんこんの歯応えを楽しみながら、お召し上がりください。

 

今月の献立の食物繊維量は約8.1gで、この1食で1日で摂取すべき食物繊維総量1)の1/3以上を摂ることができます。野菜が美味しいこの季節、旬の食材をたっぷり取り入れた、味も見た目も美味しい食事を楽しみましょう。

 

1)厚生労働省:「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
18~64歳の場合:男性21g・女性18g以上

料理レシピ

炊き込みご飯
れんこんつくね
冬瓜とえびの薄くず煮
パプリカの焼き浸し
オレンジ